「クリス!」



キースが倒れ込むクリスの身体を支える。



「クリスちゃん!休ませなきゃ」



キースはぐったりとなったクリスの身体を抱き上げた。



クリスタル神殿の横の部屋へ連れて行き、ソファーに横たわらせる。



侍女が水を持ってきた。



キースはコップをもらい口に含むと、クリスの口に流し込む。



それを見ていた沙羅は驚く。



キースとクリスちゃんは……。



「ん……」



コクリと水が喉を滑っていくと、クリスの瞼が開いた。



「俺……」



「気を失ったんだ」



クリスの身体を起こしてやるが、その手はクリスの手を握る。



「これは?」



握られた手をかかげてみる。