クリスティアナ

入り口に立つと、中から声が聞こえてきた。



キースは騎士3人にここで待つように言う。



そしてカイナンともう一人の騎士に頷き行こうとしたが、キースは俺に振り返った。



「お前もここで待て」



俺にキースは言うが、俺はそんなつもりはない。



「嫌だね」



少しの間、にらみ合いが続いたがキースはため息をついて入り口に近づいた。



物音をたてないようにして中へ入るとカイナンと騎士が続く。



キースの言葉を無視して俺も中へ入った。



俺が入ると、キースは山賊に剣を向けて立っていた。



やはり山賊の残党が5人いた。



突然現れた騎士たちにあ然となったものの、すぐに剣を持ち構える。



俺は山賊の中に見覚えのある男を見つけた。



「こいつ!」



俺はその男を見て叫んだ。



今度会ったら絶対に仕返しを心に決めていた男。



そいつが山賊の中にいた。