街へ降りてきて7日が経った。


7日は1週間だということも初めて知った。


こんな俺でも一年が365日だと言う事は爺さんから聞いて知っているぞ?


爺さんはけっこう金を持っていた。


どこで稼いだ金かは知らない。


そう言えば半年に1回は街へ降りて数日は戻らなかったな。


街へ降りて俺の髪の色が人とは違う事を知った。


外套のフードをかぶらないと酷く注目を浴びてしまうのだ。


たちまち人に髪を引っ張られ、どうしてこんな色なのか聞かれる。


そんなのはごめんだ。


だから昼間でも暑くても外套のフードはかぶっていた。


最初のうちは街の探検も楽しかったが、そのうち飽きて宿屋にこもり始めた。


仕事というものもやらなければ金が勢い良く無くなっていく事もわかった。