「さすが!ターゲットを見つける目は優れてるわね!」

札束を数えながら女はほくそ笑んだ。

「一人暮らしの資産家で俺と同世代の孫や息子がいる。定石通りの奴らを選んだまでさ。」

男も、女と一緒になって札束を数えた。



「それに騙しの話術を教えてくれたのは、あんただろ?…天才女詐欺師さん。」