秋風が枯れ葉と共に吹き抜ける。 「田中くんは真理子の彼氏だよ?」 「真理子?…って中学一緒だったあの真理子?」 「うんっそうだよ!何勘違いしてんのよバカっ」 ムッとした僕はさやかに言い返す。 「さやかだってさっきのはなんだよー、あれだって勘違いだろ?」 「……うっ///」 真っ赤な顔で俯くさやかは可愛い。 「色々と相談に乗って貰ってたんだ…」 「相談?」 上目使いで小首を傾げる。