目の前で交わされる会話に、 またもや田中と視線が合う。 今度は田中が頷いた。 「ねぇ、もしかして秋吉… 遠藤さんって 彼女?」 一瞬車内が静かになった… と思った瞬間、 秋吉ののほほんな声が空気をぶち壊す。 「うん、そ~ 言ってなかったっけ?」 聞いてねーーー! と思わず一人ツッコミを 脳内でしていると、 遠藤さんの声で 意識がまた戻される。