「…………」 目を覚ますと、ベッドの上だった。 汗をびっしょりとかいていて、湿ったTシャツが冷たい。 また……夢を見ていた。 誰もいなくなる。ひとりぼっちになってしまう夢。 同じような夢を何度も見る。 だけど目が覚めるまでは、それが夢だと気づかない。 だから夢の中にいるあたしは、 怖くて、寂しくて、悲しくて……。 いつも泣いている。