逢いたい夜は、涙星に君を想うから。




くぼっちが道の途中に置き去りにした大学の友達3人が、こっちに向かって走ってきた。



「こんちはっ!」

「やっほー!」

「よろしくーっ」



そう言って、くぼっちの3人の男友達は俺たちの目の前に立った。



何だろう……。



くぼっちがもう3人増えたみたいな感じ。



元気で明るい3人だった。



くぼっちが楽しい仲間に囲まれて充実した大学生活を送っているんだなって思うと、俺もうれしくなった。



「紹介するよ。俺の高校の友達、橘と咲下」



くぼっちの言葉に、俺と咲下は3人に向かって軽く頭を下げた。



「遠いとこ、来てくれてありがとう」



そう俺が言うと、くぼっちの友達3人は満面の笑みを見せた。