逢いたい夜は、涙星に君を想うから。




――――――……




どこまでも透明な青い海、白い雲が浮かぶ青い空、照りつける眩しい太陽。



季節は夏になり、宿泊の予約も毎日いっぱいで空きがなく、忙しい日々を過ごしていた。



そんななか、久しぶりの再会。



アイツがここに、やってくる――。






俺と咲下はペンションの前で、トラックの荷台から仕入れの荷物を下ろしていた。



「おーい!」



遠く向こうのほうから聞こえた誰かの叫ぶ声。



「おーーーいっ!琉生きゅーーーんっ」



遠くて顔はハッキリ見えないけれど、その叫ぶ声の主が誰なのか、俺にはすぐにわかった。



……くぼっちだ。