逢いたい夜は、涙星に君を想うから。




「ど、どんな女の子だった?」



「え?どんなって言われても……暗いし、すれ違っただけだし……」



「そう……だよな……」



「琉生くんてば、どぉしたの?なんか顔色が……」



「あ、いや……」



「うーん……愛空よりは年上だと思うけど……琉生くんと同じ年くらいの子かなぁ?あ……ちょっと、琉生くんっ!?」



俺はその場に愛空ちゃんを残し、玄関を飛び出していく。



「ハァ、ハァっ」



砂浜のほうに向かって必死に走った。



俺と同い年くらいの女の子。



地元の子かもしれない。たまたま旅行に来ている子かもしれない。



愛空ちゃんが見かけた女の子が、咲下のはずがないと頭ではわかっているのに。



それでも俺は、気づいたときにはもう走り出していたんだ。