逢いたい夜は、涙星に君を想うから。



「このままやったら、後悔すんぞ?今度は凜が会いに行け」



「いまさら遅いよ。幸せでいてくれたら、それでいい」



陽太はあたしを見て大きなため息をつく。



「あーあ。凜が俺に憧れとるいうんは嘘やったん?俺が凜やったら、会いに行くのに……」



「陽太……」



「凜はもっと自分に自信持て!俺がこんなに本気になった女の子は初めてや。」



明るい陽太の笑顔がそこにはあった。



「頑張れ、凜!」



出逢ってから、ずっと。



こんなあたしに



いつも明るく接してくれて、励ましてくれて。



ありがとう。



好きになってくれて、ありがとう。



「俺も……凜に出逢えてよかった」



「……ありがと、陽太」



そう笑って言ったのに。



笑顔で陽太とお別れしたかったのに。



あたしは溢れた涙を抑えきれなかった。



「俺こそ、ありがとうな……凜……」



青い空の下、涙を拭いて。



陽太と笑顔で握手をした。