逢いたい夜は、涙星に君を想うから。




いままでのあたし、本当のあたしは。



裏切られるのが怖くて、何も信じようとしなかった。



寂しいくせに、ひとりのほうがラクだと強がった。



愛されたいと願うばかりだった。



大切な人はみんな離れていく……。



そのうち、自分のことさえ愛せなくなった。



愛そうとしない、信じようとしない。



それなのにあたしは、いつだって誰かに愛や信頼を求めていた。



だけど、陽太の言葉で気づいた。



誰かに愛されたかったら、自分から愛さなくちゃいけない。



誰かに信じて欲しかったら、自分が信じなくちゃいけない。



自分が誰かに何かを与えることにこそ、意味があって。



誰かに願ったり、何か与えてもらったり、何かをしてもらうばかりの人生は、



きっと……何も意味がないんだと。