逢いたい夜は、涙星に君を想うから。



「これから先、俺が凜のこと心から笑わせてやるけん」



陽太から視線を逸らして、あたしはうつむく。



「半端な気持ちで言うとるんやない。将来のことも考えとる。大学卒業したら、結婚して凜のこと幸せにする。やけん、待ってて欲しい……」



「ダメだよっ!そんなの……」



大声を出したあたしは、スカートの裾をぎゅっと握りしめる。



「なんでなん?」



「前に陽太、あたしに言ったよね?いい大学に行って、いい会社に入って、いいお嫁さんをもらって、楽しい家庭を作るのが将来の夢だって……」



「言うたよ。やけん、俺は……」



「その相手はあたしじゃないよ……。あたしは陽太に何もしてあげられない。あたしは陽太のこと……」



「“何とも思ってない”……そーやろ?そんなん、わかっとる」



わかってるのに……どうして……。



「陽太は、それでもいいの……?あたしの気持ちが陽太になくてもいいの……?」



「ええよ。俺がたくさん想っとるけん。そばにおったら、いつか凜が振り向いてくれるかもしれんしな」



先のことなんて、誰にもわからない。



いまは何とも思っていなくても。



このまま陽太のそばにいたら



あたしは……



いつか、彼を好きになれるのだろうか――?