逢いたい夜は、涙星に君を想うから。




叶わないと知って、諦める想いも。



叶わないと知って、それでも好きだという想いも。



……間違いなんかじゃない。



誰かを好きになるって、そういうことだろって。



それくらい一生懸命なんだって。



くぼっちは改めてそのことを俺に気づかせてくれた。



「忘れられない恋?それほど好きって思える人に出逢えたってことじゃん。大事にしろよ」



「くぼっち……」



「誰に何と言われようと、好きなんだからしょーがねーじゃん。想い続けてたら、いつか忘れられるかもしんねーし、いつか想いが届くこともあるかもしんねーし」



「ん……」



俺の肩をポンと叩いたくぼっちは、ニコッと笑って言った。



「先のことなんて誰にもわかんねーんだからさっ!いまの気持ち大事にするしかねーじゃんっ」