逢いたい夜は、涙星に君を想うから。




陽太はずっと前から気づいていたのかもしれない。



それでも陽太の前では、たとえ本当の自分じゃなくても、



偽りの笑顔を見せてでも



明るくいなきゃって思ってた。



もうそれが自然と癖になってる。



陽太といるのが嫌なわけじゃない。



陽太はいつも明るくて、前向きで。



一緒にいると楽しいはずだった。



それでも、心の底から笑えない自分がいる。



自分じゃどうすることも出来ない――。



「はぁー!きれいな青空っ」



コーラを飲み干して、陽太と地面に寝っ転がった。



「ねぇ、陽太はさ……」



「んー」



「友達多いよね」



「ほうかな……」



「陽太がみんなから好かれるの、なんかわかるよ」