逢いたい夜は、涙星に君を想うから。


ジュースを買ったあと、ふと自販機コーナーの奥にあるバルコニーが目に入る。



でも扉閉まってるし、ここからバルコニーに出たのが先生にバレたら絶対に怒られるよね。



修学旅行の夜に説教とか……ホント勘弁。



でも……ちょっとだけなら、平気かな?



まだ就寝まで時間あるし。



ホテルの廊下の左右を見ても、先生はどこにも見当たらないし。



少しだけ外の空気を吸って、部屋に戻ろう。



――ガラガラガラ。



あたしは扉を開け、バルコニーに出た。