逢いたい夜は、涙星に君を想うから。



俺は立ち止まった。



「ハァ、ハァ……」



息が切れて、肩を上下させながら、ドアが開いたままの車内を見つめた。



ホームに背を向けて立っている、女の子の後ろ姿。



「咲下っ」



そう名前を呼んだ瞬間、



俺は咲下の手を掴み、自分の方に力強く引き寄せた。



「……っ」



ホームの上で彼女を抱きしめた――。