ヨッコはなんとかシイエの気をそらそうと手を尽くしたが…

シイエはぼんやりする事がどんどん増えていく

「シイエちゃん!あの人はダメよ!奥さんがおるとやけんね…ほら!春の種ば出してきて」

「あ…そうやね、馬鹿やね…さて、仕事仕事」

ヨッコは諦めさせたと考えていたがシイエの心は決まりつつあった

好きなものは仕方ない

想い続ける事だけなら罪にはならないはずだと…