政雄の繊細さは中学に上がる頃加速した

政雄は腹違いを気にして周りを気遣い

15歳で家を飛び出した

シイエはもちろん子供達を差別したことなどたかったがそこは思春期に自分の存在を考え始める時期の政雄には負担になったのかもしれない

各地を転々としては辛い目にもあう

そんな中政雄は毎年八月九日になるとふらりと現れては初義の墓へ

唯一血を分けた兄弟の事は常に気にかけていたのであろう