その後シイエは24歳で初めての女の子を産み順風満帆かと思われた

戦後の混乱から入籍をしていなかった事に気がついた二人はシイエの両親に改めて挨拶に行こうということになる

シイエ達は長崎から田舎の近くに移ってはいたがなかなかシイエの実家には行く暇がなかった

日程を調整している矢先に一通の電報が届く

「ハハカエラズ」

シイエはその一文だけではなにかわからなかった

しかし電報をよこすとなるとよほどの事に違いない

二人は急いでシイエの実家にかけつけた