「でも、私あんまり人撮るの得意じゃないんだよね」 うーん…と悩みながら返事に困っている。 「それでもいいよ。俺は咲希に撮ってもらいたいねん」 それでも悩む咲希に空良が言葉を加える。 「咲希、俺からもお願い。アキの写真撮ってやって」 俺らの真剣な眼差しに咲希は悩みつつも渋々承諾してくれた。 「ありがとうな」 「下手でも文句言わないでよ!」 そう言いながらも咲希はちょっと嬉しそうな顔をした。 しばらくして部活がある咲希と別れ、俺たちは部室を後にした。