「せんせー」


「おー立石、何の用だ?」


授業の準備をしていた木下先生は顔を俺に向けた。



「頼みがあるんですけど」


「なんだ?」


まぁ、座れと隣の机の椅子を用意してくれる。


俺は椅子に座り話し始めた。



「俺が保健室にいる時、サボってるってことにしてもらえませんか?」


「どうして?」


意味が分からないと言う表情を浮かべる。



「毎回、保健室にいるって言ったら怪しいじゃないですか。だから皆にはサボってるって思われた方が俺的には楽なんです」


そうゆうと先生は少し納得したように頷いた。



「分かった。他の先生にも伝えとくよ」


「本間!?ありがとうございます!」


笑顔で言うと先生は呆れたような優しい笑みを浮かべた。