「…お母さん、空良は?」


「太陽くんのお父さんと風に当たってくるって」


「そうなんだ」


病院のロビーで椅子に腰掛けコーヒーを飲んでいたお母さんの隣に座る。



「さっきはありがと…。でも何でアルバムのこと知ってたの?」


「掃除してる時に見つけたのよ。勝手に見たら怒るから黙ってたけど」


そう言って小さく微笑み、言葉を続ける。