「…そっか、そうだよね。私と顔合わせるのキツイよね…」 「咲希?」 「ごめんっ、私、先生に呼ばれてたんだ!」 ハハッ…と無理矢理笑顔を作り、心配そうに顔を覗き込んでくるアキから慌てて逃げた。 予鈴が鳴り響く中、階段を駆け降りた。 「…っ、……」 溢れ出る涙を抑え切ることが出来ず、次から次へと頬を伝う涙。 どうしよっ…、アキがいなくなっちゃう!