「…なにそれ。意味分かんないよ!幸せにしてやれへんってなに?人の幸せを勝手に決めないでよ!!」 ガタッと椅子から立ち上がる咲希に、「…ごめん」と呟くように言う。 「謝らないでよ!私はアキが諦めて生きてく方が悲しいよ!」 「………」 「だいたい私がいつアキに幸せにしてほしいって言った!?」 涙を拭うことなく咲希は、俺を凝視しながら話し続ける。 「…私がするよ」 「えっ?」 ボソッと呟くように言う咲希に聞き返す。