次の日、学校に行くと咲希は既に来ており、相原さんと話していた。 「…おはよ」 「……おはよう」 驚いたような表情を浮かべる咲希から視線を逸らし、自分の席についた。 そりゃ驚くよな。 ずっと無視してたのに、急に挨拶してくんなんて。 「咲希、昨日は悪かった」 「…ううん」 咲希を見ることなく謝る。 相原さんだけが不思議そうに俺と咲希を交互に見ていた。