屋上を後にし教室に戻ると、相原さんと話している咲希が目に入った。 俺は深呼吸をして席につき、咲希に背を向けるように机に突っ伏した。 隣に咲希がいると思うだけで変に緊張してしまう。 寝たふりをして話し掛けられないようにする。 「…アキ、授業だよ?」 やのに話し掛けられ、俺の心臓はドッキンとした。 あかん、こんなんでドキドキしてたら! 俺は咲希を見ることなく黒板に目を向けた。