これもいつもの光景。 アキが座席にいる時はたいてい寝ていることが多い。 「そろそろ戻るね」 「うん」 チャイムが鳴る前に未来ちゃんは自分の席へと戻って行った。 頬杖をついて、隣の席に目をやる。 アキの黒髪の後頭部が目に映るだけで、ドキドキとしてくる。 これだけでドキドキするって、私、どんだけ重症なんだ…。