「アキ?」 その声にフイッと顔を上げる。 「…咲希?」 制服姿じゃない咲希が突然目の前に現れ、凝視してしまう。 なんかいつもと違って可愛いやん。 「あれ?空良は?」 「えっ?空良って…お前もあいつ待ってんの?」 「お前もって…、だって今日は空良が出掛けようって誘ってくれたんだよ?」 「そうなん?」 三人で出掛けるなら、最初からそう言えよな。 空良にちょっと怒っていると、携帯が震えた。