「アキ、大丈夫か?」 「あぁ…」 放課後、空良が保健室で休む俺のところに迎えに来た。 俺はベッドから起き上がり、丸椅子に座る空良から視線を逸らした。 「……なぁ、空良」 「ん?」 「俺さ、やっぱり咲希には言えへん」 「…病気のこと?」 「うん…」 「どうして?」 そう尋ねる空良の方へ振り返り、空良の目を見つめる。