「先生、ベッド借ります」 保健室に入るとふくちゃんに一応、声をかけベッドに寝転んだ。 「立石くん、大丈夫?」 「…はい、薬飲んだんで」 布団を首元まで被り、布団にうずくまる。 ふくちゃんは「安静にしてなさい」とカーテンを閉めた。 「…情けねぇ」 空は晴れ渡っていて、俺のどんよりとした気持ちとは正反対だった。