「入るよ?」 ノックもせずガラッとドアを開ける空良。 「今、帰ってきたん?」 「あぁ。それより、どうだった?」 ベッドにもたれ漫画を読む俺の前に立ち、話を急かされる。 「どうもなかった。つーかまだ大丈夫やって」 ふざけるように笑うと、空良は困った顔をしながら「そうじゃないと困る」と言った。