あてもなく

でも止めることを

知らない

探さなくては

ならないから

「真紀ちゃん…どこにいるんだよ…お願いだからどこにいるか教えてくれよ…」

見覚えのある

後ろ姿

「真紀ちゃん」

こっちを向いてはくれない

「真紀ちゃんだろ?こんなところで何やってんだよ!亜紀…いや、お姉ちゃんが心配してるから帰ろう」

「…」

「全部俺が悪いんだ…お姉ちゃんは悪くないんだよ、恨んだり憎んでいいのは俺なんだよ!俺だけなんだよ」