「他に言いたいことないなら帰りたいんだけど」

「…」

「さよなら、もう二度と会うことはないと思うけど」

一度も振り返らず

帰って行った…


俺の今までは

いったい何だったんだろう
何のために

頑張ってきたのか…

どうして…?

亜紀は

一度も俺を

俺自身を

見てくれなかった…

俺を透して

父さんを

見ていた…

いつかは見てくれると

合格すれば

でも、

ダメだった…

どうしたら…