「・・・・・クロードに相談してみるか」


きっとこの少女は行く宛がない。
そのまま此処から放り出すのは、あまりにも可哀想だ。


クロードに頼めば、きっとメイドとして彼女を雇ってくれる。


「・・・・・」


けれど、もしこの子がクロードに恋をしてしまったら厄介な事になってしまう。



「・・・・どうしようか」


ウィズがそんな事を考えあぐねているうちに、その少女は 静かに目を覚ました。