そこに視線を感じて振り向くと 「神崎さん、ちゃんと伝票整理してますか」 エイトが立っていた。 このタイミングで現れたか。 きっちりメガネかけちゃって、マジで別人。 夜とは。 「あ。はい……。すみません」 あたしも昼のあたしで答える。 「私はこの会社の経営状況のチェックも任されていますから、適材ではないと思われる人間は排除しなければいけません。今のあくびは明らかにマイナスですね」 見てたんだ。