開いてみると、書きなぐられた文字が躍る。 『ちょっとそこで待ってて。 今行くから! さとう』 エイト……。 福田さん、エイトから遣わされた刺客だったか。 恐るべし。 窓から見下ろすと、コートを羽織ったエイトがうろうろしてる。 それはもう焦った顔をして。 どう見てもあたしを探してるんだ。 寒いのに、ずっと外を駆け回ってる。 どうしよ。 でもあたしの中の悪魔が悪戯心を刺激するんだ。