「……や、だって」 「苺……」 あたしの手首を掴んだまま、エイトは真剣な顔をして名前を呼ぶ。 「痛っ!!!!」 その隙に、あたしはエイトの顎にパンチを食らわせた。 「ひどいよ! 苺!!」 「調子に乗るな」 むかついたので、残りのチョコレートはあたし一人で食べることにした。 恥ずかしさを隠すように。 「僕も食べたい……」 「知らん」 冷たく言い放ってやったのに、エイトは楽しそうだ。 しぶといやつめ。 パンチまでされたのに。