『キャバクラ ― 夜城』 ここには窓がない。 でも外には雪が降り始めているだろう。 「蝶子さん、ご指名です」 今日もいい札束がきた。 暗い照明、質のいい調度品。 ここは夜の城―店名そのまんまのキャバクラ。 あたしは昼間はOL、夜はキャバクラ嬢。 よくある話。 お金のため。