「……んんー。消されたのは事実ですけど、山本さんかどうかは」 あたしは答える。 これは、本当だから。 証拠ないし。 「何言ってるのよ!」 「へ?」 「神崎さん、知らないの?」 「何がですか」 「うちのシステムって、社員のパソコン監視できるようになってるのよ」 「!!!」 マジか。 知らなかった。 「まあ、極秘情報だけどね」 「そうなんですか」 「神崎さんが知らないってことは、当然新人の山本さんも知らないか」 言いながら、福田さんはチョコレートをぽりぽり食べる。