気づけばクリスマスソングは耳に入らなくなっていた。 キスが奏でるこの音で。 ふっと唇が離れ目を開けると、エイトの顔が近い。 なんでだろ。 なんで、あたしは抵抗できないんだろ? エイトが悲しそうな顔をしていたから? 腰に手をかけながら、器用にキスをするエイトがむかつく。 なんで、そんな目であたしを見るの? こんなことして! あたしの方こそ、悲しみの目を表現したいっす。 「……ああ、神崎さんに襲われた」 「ちがっ」 何自分が襲われたみたいな顔してるの!