「好きな人……、いるのに」 あたしがそういうと、触れているエイトの身体が少し硬直するのを感じた。 「うん、私は最低ですよ」 あたしの言葉も聞かずにエイトは唇を寄せた。 「んんっ」 エイトの唇、冷たい。 イルミネーションの光で、あたしとエイトの影が消えたり出たりしてる。 好きな人がいるのに、あたしにキスをするエイト。 そんなエイトに抱き寄せられる自分の影を見たくなくて、あたしは目を閉じた。 すると、エイトはより深く口付けようと角度を変える。 この前の続きをねだるように。