「神崎さん? 神崎さん?」 あ! やばい。 ウトウトしてた。 暇すぎて……。 「これ、コピーしておいてね」 部長が大量のコピー依頼を出してきた。 暇なときは暇だけど、忙しい時はめちゃ忙しくて波が半端ない。 「あ。はい」 会社では『神崎さん』、キャバクラでは『蝶子』。 『苺』と呼ぶのは数少ない友達と、お母さんしかいないな。 それとあのストーカー予備軍。 いかんいかん。 また思い出してしまった。