「ねー、モモー。お母さん、また違う男の人連れ込んでるよー。今年何人目?」 小さい声で、あたしはモモに話かける。 お母さんに聞こえないよう。 「あの言い方、絶対あたし邪魔だったよね。そう思わない?モモ」 モモはただあたしの膝の上でゴロゴロ喉を鳴らしている。 モモはいつも反応がない。 当たり前だけど。 「モモが話せたらいいのになー」 「にゃー」 「そんなときだけ返事すんのかい!」 もう寝よう。 なんか今日は疲れちゃった。 お母さんのこともだし、あのストーカー予備軍『佐藤』のことも。