沈黙。 エイトが息を飲む音が聞こえる。 「なんでそんなこと言うんですか」 エイトの、声が、低い。 「……」 あたしは答えない。 背中越しに声が伝わる。 「何も答えない気ですね。だったら、私だって上司の特権使います」 「え?」 なに? 「神崎さんが答えてくれるまで、私を嫌いじゃなくなるまで、毎日キスします」