なんやかんやで、気づいたらあたしはお財布から5万円出していた。 手元にある全財産。 「ありがと!」 ああ……。 また出してしまった。 「早く返してよ」 返ってきたことないけど。 「今度こそ、新しいお父さん苺に作ってあげるからね」 あたしの言葉も聞かず、今度は音符マークを飛ばしてお母さんは部屋に戻る。 すでにスキップの範疇。 あのテンション高い動きは。 用が済んだらもういいのかー。 お母さん、キミにはがっかりですよ。苺は。 あたしもコーヒーとモモを抱え、自分の部屋に向かった。