家に帰ると、玄関の靴箱の上でまるまったモモと棒立ちのお母さん。 「お母さん、何やってんの?」 お母さんは、モモに愚痴っていた。 「あんたの真似」 お母さん……、また振られたのか。 「………」 くっ。 あたしはコートについた雪を手で払う。 「あんた、いっつもモモに話しかけてるじゃない。だから真似」 「お母さん、また振られたの?」 「またはよしてよー。それに、違う」 「じゃあ何?」 珍しい。じゃあ、何だろ? お母さんがモモに構うときはろくな事がない。