青い箱


「…私たち…終わりなの…?」
俯き呟く君は泣いているようで声が震えている。
「終わりなんて嫌だよ…」
でも君の幸せを考えればー…
あれ?
君の幸せは『僕』か…

「…だ…だから…
ぼ…僕と…結婚…する…?」

なにが『だから』だよ…
でも僕は君と別れたくないんだ。
それはこれから先ずっと君といる誓いをしてもいいぐらいにだよ。
君は僕の言葉にびっくりして顔をあげたね。
そして綺麗な君はさらに綺麗な笑顔で言うんだ。

「…はい…」