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「やだああああああ!!!」
僕に組み敷かれる芹霞。
ごめんね、ごめん。
僕は心で謝りながら、愛する人を上から力で抑えつける。
圧倒的な力の差。
小さな唇は色を無くしてぶるぶる震えて。
烈しい恐怖の体現に、僕は揺すぶられる。
嫌だ。
嫌われたくない。
芹霞にこんなことをしたくない!!!
同時に。
受け入れられずに嫌がられているという現実が、堪えきれない程苦しくて。
好きなのに。
こんなに好きなのに!!!
だけど臆するわけにはいかなくて。
指先で芹霞の唇をなぞれば、氷のように冷たくて。
せめて僕のこの熱さで溶かそうと。
僕の手が、嫌がって横に振られる芹霞の頭を抑えつけ。
僕の舌が、芹霞の唇と歯列をこじ開けるようにしてその舌を搦め捕る。
ああ、唇の感触が。
ああ、舌の感触が。
"僕"を呼び起す。
これだけでは足りないと、"僕"が暴走する。
「や……嫌い……たく…れ…」
"やめて、嫌いたくない、玲"

