――――――――――――――――――――――――――――……

確かに、話をする為に朝集まれと櫂は言っていたがよ、


「お前、邪魔だ、どけッ!!!」


どうして早朝、須臾まで居るんだ?


この…当然の権利といったような、堂々とした物腰が癇に障る。


しかも。


運が悪ければ命を失ったかも知れない玲の話を聞きながら、どうして櫂は須臾のべたべた&いちゃいちゃを快く許し――


「!!!?」


何で、俺達の前でキスなんてするんだ?


――浮気よりも性質悪いもの。


昨夜の遠坂の言葉が蘇る。


浮気でないなら、何だと言うんだ?


本気……?


はあ!!?


桜は唇を噛みしめ、まるで恋人同士に振る舞う2人を見ようとしない。


「櫂……芹霞じゃねえんだぞ!!?」


芹霞と櫂の場面を見せつけられても、更に困るけれど。


「……何で、そこに芹霞だ?」


どうしてそんな冷たい目だ?


どうして須臾にはそんなに熱い目だ?


根本的に間違っているじゃねえかよ。

「……櫂。お前……首にぶら下げていた闇石をどうした?」


玲が無表情のまま、静かに訊いた。


「ふふふ、私が戴きました。私の金緑石と交換したんです」


訊いてもないのにそう笑う、須臾の胸元からは櫂の闇石。


あんなに――


芹霞を護り続けた闇石を大事にしていた櫂が。


同じ物を芹霞に渡して、石を通して結ばれていたいと意思表示をしていた櫂が。


そんな大切なものを、何で須臾に!!?